車いす利用者でも使いやすい客室をホテルや旅館で増やそうと、東京都が基準の見直しをしている。注目するのは客室の一部の幅。東京パラリンピックを開催した「レガシー」となるよう普及をめざす。
都が新たに基準を設けようとしているのは、客室にある浴室の前の通路幅。15平方メートル以上の部屋なら幅を1メートル以上、15平方メートル未満なら幅80センチ以上――という案を考えている。また、15平方メートル以上の部屋の場合、浴室の出入り口も、これまでより5センチ広い幅75センチとする案を検討している。
都には2006年施行の建築物バリアフリー条例があり、19年の改正で床面積1千平方メートル以上の新たな宿泊施設には、車いすが通りやすい出入り口を備えた客室を設けるよう義務づける規定を設けた。全国初の試みだった。今回は、この条例に基づく基準をさらに拡充しようと考えている。
都によると、19年の改正条…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル